お世話になっております。まっとです。私事ですが、先日生産技術職の設備開発から自動車メーカーの研究職へ転職しました。自身が転職しているときに、似たような経歴をお持ちな方の記事が見当たらなかったので、皆さんの参考になればと思い記事を書くことにしました。下記私のプロフィールになります。
・初めての転職
・留学経験あり(アメリカ一年間
・学生時受賞歴多数
・資格
-QC検定2級
-TOEIC900点
・業務内容
-生産設備の開発(外観検査関連
-光学設計の選定
-外観検査のプログラムの作成
-工程のパラメータ設計
-外観検査システムのマニュアル設計
・東証一部上場
・日経225
・売上3000億
・福利厚生良い
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転職前の会社に新卒で入社した理由
私が現在の会社に新卒で入社した理由はいくつかあります。
インターンシップに参加したときの雰囲気が良かった
当時、インターンシップを担当してくれた人たちは非常に優しい方たちで凄い丁寧に指導してくださる方ばかりであった。この人たちがのちの上司になるわけで、ここでなら安心して働けると思いました。
入社後のビジョンがはっきりしていた。
インターンシップでは、工場の設備がどのようにして制御されているかであったり、製品が画像処理を用いてどのように検査されているかを一通り学べる設計になっていた。そこでの経験したことが当時の自分にとって非常に新鮮で働きたいと強く思えた。特に、大学の時から画像処理をやっていた私にとっては、自分が学んだことが間違いなく活かせると当時は思った。
企業はそれなりに大きい(売上3000億レベル
比較的企業レベルが大きいため、それなりのことは保証されていることはわかりました。
研究室から先輩が多数いたので情報が多かった
研究室から多くの先輩が働いていたので、下記の情報は既に入手済みで悪くはないなと判断していました。
・残業は多くて30時間
・有給は使える
・年収高い
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転職を決意したきっかけ
私が転職をするきっかけになった理由以下になります。
技術的困難がなければ、面白いこともしない。
生産技術は費用対効果に見合うかで技術導入するわけで、そこにはもちろん人件費が絡みます。人件費が絡むということは、素早く導入しなければなりません。そのため、難しい技術で導入に時間がかかり、費用対効果が薄ければ検討すらしません。もちろん、企業の判断としては一切間違っていませんし、私が上の立場なら同じことをします。
ただ、現場にいる人間からしたら退屈極まりないです。やる前から、簡単そうで技術的にできると判断できて実行します。ラストが分かっている映画を見るようなもので、面白味もありません。特に画像処理に限っては、本当に簡単な事しかしません。エッジ検出だって、二値化や微分処理を行うだけです。最新の画像処理技術を使えるわけではないのです。
やっていることに汎用性がなく、将来性が少ない。
全員に当てはまるわけではありませんが、業務内容に汎用性がないです。私の場合、照明条件(照明の高さ)やレンズ(カメラにつけるレンズ)の選定を行っていました。触りたての時は、まだ見たことも触れたこともない分野だったので非常に面白味を感じていましたが、一年ぐらい触ってみるとあることに気づきます。

細かい変化はあるものの、大体のパターンは決まってきます。加えて、私の場合は画像処理のパラメータ設計を行いました。例えば、検出されたエッジ幅が何[pixel]以上であればOK、NGにしましょう。といった数値を製品毎に入力するだけです。この作業が非常にめんどくさく、なおかつ得るものが何もありませんでした。
上司から学べることがなかった
私の努力不足や気づけなかった点も多くあるかもしれませんが、自分の上司から学べることが少なかったです。具体的には
・上司がプログラミングの基礎も知らないで学生プログラミングをやっている。(ex.git使わない、コードレビューなし等…

・他社のソフトウェアの使い方や社内のルールに詳しいだけで、何かの分野に手技術的に優れているわけではなかった。
以上
- 仕事に面白味がない
- 汎用性がない
- 上司から学べることがなかった
から、この職場にいても意味がないと判断し転職を決意しました。
捕捉で下記の点は満足していたので、共有しておきます。
-ストレスが少ない
-給料がいい
-休みがいい
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転職するあたっての方針
転職することを決意し、活動を始めました。まず初めに下記転職するにあたって、下記の条件を定めました。
給与
生活レベルを下げるのは自分には難しいと判断し、今より給料がいいところ。もしくは同じレベルを希望して転職活動を行っていました。結果としては、転職前の会社に比べて基本給が一万円程度上がったぐらいでした。
勤務地
家庭の事情も考慮し、都心に近い所を希望しました。ここに関しては人によるとしか言えませんが、家賃補助が欲しければ現住所から遠くを選ぶといいと思います。家賃補助のルールとして、現住所から何キロ以上離れている等ありますから、都内から都内に転職ですと、家賃補助ももらえなかったりします。ここは面接時に人事に聞いてみましょう。
業務内容
・ソフト開発が学べそうなところ
今の会社はコードレビューもなければ、Gitも使いこなしていないため開発のイロハが学べなかった。そこらへんもしっかりと学べそうなところ。
・研究職
開発にも興味があったが、研究職にも強い関心があった。

工場の生産設備みたいに社内だけに留めておく技術と、社外に公表する技術では、開発のプロセスが大きく違います。社外に公表するような技術の場合、特許の部分に関しては、よくリサーチする必要もありますからね・・・
・英語を使えるところ
留学経験があり、少なからず英語には興味がありました。そのため、英語を使える業務であれば、そこそこ楽しめるのかなと考えてました。
・単調作業がなく、汎用性あるスキルが身に着けられるところ
生産技術職のマニュアル作成やパラメータ調整といった単調作業がなく、できる限り汎用性のあるスキルを身に着けられるところを探していました。
会社の規模
会社の希望は東証一部上場(なおかつ日系225以上)もしくはそれに準ずる外資系企業で探していました。理由は二つあります。
理由1.そこら辺まで行けば、よっぽどのことがない限り激ブラックでない(某M電気は除く)
理由2.規模が大きいので、就活サイトで情報を集めやすい。だいたい、どのようなことをしているかわかる。
転職対策
webテスト対策
-dodaで申し込んだ企業のほとんどはリクルート系のwebテストを採用していました。(https://arorua.net/ と始まるサイトはだいたいリクルート系のwebテストです。のちに述べますが、外資を除く私が受けたすべての日系企業はこのwebテスト形式を採用していました。
こちらに関しては癖のない問題ばかりなので、2,3週すればだいたいの問題は解けるようになります。
エントリーシート、職務経歴書、面接対策
新卒の就活でうまくいったなら、そのやり方で何も問題ないと思います。仮にあれば、他社のサイトを見てください(笑)。大まかに気を付けていたことしては、今の職場のことだけは悪く言わないようにした。悪口いう人はどこでも悪口いいます。もちろん言いたくなる気持ちはわかるけども、ここはぐっと抑えて、ステップアップといったポジティブな伝え方にしました。
辛かった事としては、転職することを誰かに相談できませんでした。相談できなかった理由としては、その人を経由して、転職検討していることが会社にバレることを少し恐れていました・・・結局、職務経歴書の添削を誰にもできないまま臨みました。

絶対に添削は信頼できる方にお願いするべきです。僕なんか誤字が多数ありました(笑)受かりましたけど…
エージェントと相談(しなかったこと
何か嫌な事されたわけでもないけど、基本的に信用していませんでした。というもの、おそらく営業成績があって自分のことを商品としか見ていないのではないかと疑っていました。思ってもないことを伝えて、悪い方向に誘導していくのではないかとネガティブな気持ちが先行していたので私はまったく使いませんでした。なので、使わなくても問題なく合格できると思います。
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実際の面接
外資系コンサルティングファームのエンジニア職
一次面接落ちでした。最近、外資系コンサルティングファームが自社でエンジニア職を抱えているのはよくある話です。そこで私もそこのエンジニア職に応募しましたが、落ちてしまいました。理由としては、大まかに二つであったのではないかと思います。
・ケーススタディの成績が良くなかった。(コンサル職ではないのにケーススタディがあるとは知らなかった。対策なし。
・そもそも希望職種が適正ではなかった。
また面接では、web系周りなのに、データサイエンスや機械学習周りをやりたいといってしまったので、それが良くなかったと推測・・・
日系光学機器メーカー 画像処理 研究職
一次面接落ち
・数学的なバックグラウンドに強い、AI関連の最新を終えているかとの質問に正直に弱いと答えた。
ここで強いといって、嘘ついても入社後大変なことになるので正直に答えました。生産技術職に入ってから数学触れていませんし、線形代数なんて何も覚えていません。
日系完成車メーカー AI関係 合格→ここにいく
こちらも上記同様に、志望理由から志望職種まで、大学の研究と業務内容をうまく結びつけて記入できた。そのため、書類から面接までスムーズに答えることが出来た。
合格できた理由
・学生時代の研究から業務内容を結び付けて話ができたので、面接もうまくいった。
・カッコつけずに苦手なことは苦手、これはこうするべきなど思ったことははっきりと口にしたこと。人事から最終面接後にフィードバックを頂きましたが、素直でこだわりがあることは素晴らしいとの評価をもらいました。

※日系完成車メーカーB社 自動運転の上流設計 書類選考合格、
他社合格のため辞退。レンズの選定から、照明の選定などの生産技術の話を自動運転との繋がりに盛り込んだため、スムーズに話が進んだ。
まとめ
生産技術職から自動車メーカーの研究職への転職についてまとめました。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
あれ?だいたい使うレンズも照明も一緒じゃね?